キレイライン矯正のデメリットは何か
キレイライン矯正は一般的なワイヤー矯正と比べ「低価格」「痛みがない」「短期間」「目立たない」
とメリットばかりですよね。では本当にデメリットってないのでしょうか?
実際に私がキレイライン矯正をやってみて感じたデメリットをお伝えしていきます。
前歯だけの部分矯正
まず、そもそもキレイライン矯正は前歯に特化した部分矯正であることが上げられます。
前歯の上下それぞれ6本づつしか矯正することができず、奥歯は矯正できません。
よって奥歯からきれいにしたいという方や、奥歯を矯正で動かしていかないと前歯をそろえられないような
歯並びの方はキレイライン矯正を受けられない場合があることです。
また、「ワイヤー矯正できちんと奥歯も矯正したほうがきれいになるのか」というと
もちろん奥歯もきれいになりますが、日常生活の中で奥歯の並び方まで
よくよく見ることはありません。
ワイヤー矯正で奥歯を直した場合も、キレイライン矯正で前歯だけを直した場合も
ニコッと笑った時の見た目だけでいえば、そんなに違いはありません。
そして私のように、ワイヤー矯正をきちんとしていても、また歯並びが悪くなることもあります。
(管理人は小学生のときにワイヤー矯正を6年かけて行いましたが30代になり
骨格の変化、筋肉の変化、親知らずの抜歯など様々な状況の変化により歯並びがまた悪くなり
直したはずの反対咬合に再度なりました)
よって、前歯だけの部分矯正であることがデメリットとしてあげましたが
見た目を直したい場合はそこまでデメリットにはならないかなと思います。
虫歯になりやすい
キレイライン矯正では透明のマウスピースを1日20時間以上は装着していなければなりません。
しかも歯にぴったりと密着したマウスピースなので雑菌が繁殖しやすく
きちんとこまめに歯磨きをしないと虫歯になりやすくなります。
歯医者さんで定期的に検診などを受けていなかった人は(私もそうでした)
まず、キレイライン矯正を始める前にクリーニングを受けることをオススメします。
私の通っている歯医者さんは問答無用でクリーニングをしてくれましたが
こちらからお願いしないとやってくれない歯医者さんもあるようです。
ですが、虫歯になりやすいというのは一般的なワイヤー矯正の場合も同じです。
ワイヤー矯正の場合はワイヤーがついた状態で歯磨きもしなければなりませんので
磨きずらいため、歯医者さんで定期的にクリーニングをしてもらう必要があることを考えると
キレイラインの場合は、最初にしっかりクリーニングをしてもらえば
それを維持することはできます。(マウスピースをはずして普通にしっかり歯磨きができますから)
そういった意味では、デメリットではあるのですがワイヤー矯正と比較すれば
メリットといえるのかもしれません。
ただ、あえて言えば虫歯になりやすいことで風邪を引いたときなどにのど飴を気軽に食べられないのがデメリットかなと思います。
口内炎ができやすくなる
これも、虫歯になりやすり理由と同様で同じマウスピースを長時間装着することにより雑菌が繁殖しやすいことと、
それに加えて、マウスピースの端が唇の裏側にあたるので、そこで摩擦がおき
口内炎が出来やすくなります。
実際に私も2つできました。(同時に2つできたわけではなく違う時期にできました)
ですが、それほど痛みはないようなもので数日で自然治癒しました。
ちなみにワイヤー矯正の経験もある私なのでワイヤーのほうが唇の裏側にあたる摩擦は大きく
口内炎どころか唇の裏側は擦り切れて肉の皮がはがれます(笑)
徐々に歯の位置が動いていくわけなので、摩擦がおきる位置も徐々に変わっていき
何度もいろんなところで摩擦が起きますのでこちらもそういった意味では、
デメリットではあるのですがワイヤー矯正と比較すれば
メリットといえるのかもしれません。
しかもキレイライン矯正の場合、もし端があたって痛い場合は歯医者さんに相談すると
該当部分のみハサミでカットしてくれます。
また、クリニックが遠くてなかなか行けないという人は応急処置として
自分で紙ヤスリや爪ヤスリで削っても大丈夫です。(これは公式サイトでも名言しています)
矯正器具を自分で外せてしまう
ワイヤー矯正の場合は、一度ワイヤーをつけたら歯医者さんで外してもらうまで(矯正が終了するまで)
絶対に外すことが出来ません。専用の器具で取り付けるので、自分で外すことは出来ないのです。
でもキレイライン矯正の場合は、マウスピースなので自分で簡単に外すことが出来ます。
それはメリットでもあるのですが、人によってはデメリットでもあるなと思います。
どんな人にデメリットになりうるかというとすばり「意志が弱い人」です。
簡単に着脱が出来てしまうので、マウスピースをつけるかどうかは「自分の意志」で決めることが出来ます。
・痛いからもうちょっと外しちゃおう
・旅行で食べ歩きするから外しちゃおう
・仕事で滑舌が悪くなるのが困るから外しちゃおう
と何かと理由をつけて外してしまうことが出来てしまいます。
キレイライン矯正のマウスピースは1日20時間以上つけないと本来の効果が発揮されません。
20時間というと4時間しか外せないですよね。
毎食1時間食事をするとして、3時間
朝晩歯磨きをする時や、間食を1回くらいしたらあっという間に4時間経ってしまいます。
なので、食事と歯磨き以外は基本外してはいけないのですが
これを自分の意志だけでモチベーションを維持しなければなりません。
私は意志が固いほうだと思うので毎日20時間を維持できていますが
(参考記事:マウスピースを1日20時間以上つける秘訣)
人によっては、「あー今日は10時間しかつけられなかった」などの声をよく聞きます。
また、意志が固くてもうっかり付け忘れたまま出かけてしまったりすると
その日1日中つけられない!なんてことも起こりえます。
そういった意味で矯正器具を自分で外せてしまうことが
キレイライン矯正のデメリットになると思います。
これは自分次第で克服できるものですので一緒にがんばって乗り越えていきましょう!
噛みあわせが悪くなる?
キレイライン矯正は見た目をよくするための審美矯正なので「噛みあわせが悪くなるのでは?」
と心配される方がいます。
これは公式からも出ていますが結論から言うと「噛みあわせも考慮されているので問題ありません」
キレイライン矯正では噛みあわせも考慮された治療計画が立てられています。
ちなみにキレイライン矯正に限らず、どんな矯正治療においても治療中は噛み合せに違和感を感じることがあります。
実際に私は「反対咬合」といわれる歯並びで下の歯が上の歯より前に出ている状態からスタートしました。
矯正の途中経過で、上の歯が下の歯を乗り越えてくる瞬間がありました。
その期間というのはやはりうまく噛めず、ほとんど噛まずに食事をするような期間がありました。
これはワイヤー矯正でも起こった現象です。
ですので、噛みあわせが悪く感じるデメリットはどんな矯正にも起こりうることであり
また、キレイライン矯正が前歯に特化した部分矯正だから噛みあわせが悪くなるということはありませんが
しかし、マウスピース矯正特有の噛み合わせ不整合が一時的にあります。
こちらについては別記事で詳しくまとめましたのでご参照ください。
滑舌が悪くなる
これは、唯一キレイライン矯正のデメリットと言えるかもしれません。
それは滑舌が悪くなることです。
ワイヤーは自分の歯が外に出ているので滑舌にそこまで影響しませんが
マウスピースにより、自分の歯より一回り大きい状態になっているので
滑舌が悪くなります。
特に私は「ち」「つ」「き」「さ」「し」「せ」「そ」が
発音しにくかったです。
ですが、マウスピースをして普通に会話をしていても
職場にばれなかったので、自分が聞こえるよりは
そんなに不自然ではないのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
キレイライン矯正のデメリットについて実際に私が体験してみて感じたことをあげてきましたが
デメリットを上回るメリットがあると思うのでキレイライン矯正を続けています。
また、ワイヤー矯正も受けていた私だからこそそのメリットは大きく感じています。
これに関してはまた別途記事でまとめていきたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。